不妊でお悩みの方へ

不妊でお悩みの方へ

不妊は心身ともに重度のストレスがかかる、当事者にとっては大変 困難なテーマです。また不妊に至る背景も十人十色で、決して一様ではありません。それぞれの患者さまに、十分に納得していただきながらそれぞれの検査と治療を実施し、妊娠に向けての現状と今後の展望にも十分に配慮してお話しさせていただきます。 一度ご相談ください。

分娩と不妊治療の両立を目指すクリニックとして
 『最新クリニック総合情報誌 CLINIC BAMBOO』に紹介されました。
CLINIC BAMBOO(クリニックばんぶう)(株)日本医療企画発行

胚培養士 児玉 和久

胚培養士の児玉和久です。
胚培養士は不妊治療において実施される体外受精・胚移植で配偶子(卵子・精子)を取扱う技術者のことです。卵子と精子を受精・発育させ子宮の中に送りこむところまでを担当いたします。患者様の大切な配偶子を丁寧に扱うことを心掛けて毎日の業務にあたっています。多くの患者様とは直接、顔を合わせる機会は少ないですが、体外受精コーディネーターとしても業務を行っておりますので、不妊治療で疑問・質問・相談等があれば、対応させていただいておりますので気軽にお声をおかけください。

不妊治療について

不妊の主な原因

なぜ妊娠しないのでしょうか?
不妊の原因は主なものに4つあります。

排卵の問題:排卵がなかったり不規則だったりする場合
卵管の問題:閉塞または狭く通りにくい場合
精子の問題:数が少ないか運動率が低い場合
年齢の問題:30代後半に至り卵子の質が低下してきている場合

当院では上記の問題それぞれについて検討し、患者さまそれぞれの背景や事情も十分に考慮して、納得していただける治療法を提案するよう心がけております。

不妊全般に関しては下記のホームページを参照してください。

日本生殖医学会 不妊Q&A (妊娠の成立から不妊治療までの詳しい説明がご覧になれます)
兵庫県立男女共同参画センター (兵庫県にお住いの方への不妊相談などの情報がご覧になれます)

当院のこれまでの成績

治療別妊娠者の割合 開院(H21年3月)からの3年間で不妊治療を受けられた患者さまは治療継続中も含めて300人余りで、その内約40%の患者さまが妊娠に至っています。

妊娠に至った治療法は右グラフの通りです。

体外受精(IVF)について

IVF治療を受けられた患者様の内53%の方が妊娠に至っています。極めて有力な治療法に間違いありませんが、同時に不妊の原因を探る上でも有益なものと考えています。

タイミング指導や人工授精は卵巣内に卵子が存在し→排卵がおこり→精子が卵子にたどりつき受精が起きて→順調に受精卵が発育→そして着床することを期待して行う治療法です。 当然、基礎体温・血中ホルモン値・超音波装置による卵胞と子宮内膜の観察などにより総合的に判断してタイミング指導・人工授精は行うものですが、実際には超音波装置では卵子は描出されません。精子が卵子と出合い受精したかどうかを体内で確認する方法も現在ありませんし、受精卵の発育も体内で観察することはできません。

体外受精を実施すると…
卵胞から卵子を取り出すので卵子の有無がわかり、卵子と精子を一緒にするので受精の成否がわかり、受精卵の発育状況が観察できるので、形態良好胚を選ぶことができます。また、子宮内膜が良好な状態で胚移植を行うことにより着床の成否がわかります。

すなわち、一般的各種検査、タイミング指導、人工授精では判明しなかった不妊の原因が
新たに見つかる可能性があります。

卵胞内に卵子がない(異常卵胞)
受精しない(受精障害)
良好胚がない(発生不良)
着床しない(着床障害
妊娠が継続しない(不育症)等

一般不妊治療と並行しての体外受精
タイミング指導、人工授精を行いながら体外受精を行い、新たな不妊原因が発見されなければ、そのままタイミング指導、人工授精を継続するのもよいと思われます。一方で、新たな原因が見つかり体外受精で対処できるのであれば、体外受精を行うことで妊娠の可能性がでてきます。

年齢の問題
卵子は母体年齢の分だけ劣化していきます。例えば20歳で排卵した卵子は20年間卵巣内にあり40歳で排卵した卵子は40年間体内にあるので、個人差はありますが年齢と共に卵子の質は低下します。初回体外受精で移植しなかった良好胚は凍結保存しますので、タイミング指導、人工授精で妊娠しなかった時にはこの凍結保存胚を使用しての治療が可能です。
母体年齢が上がっても凍結胚の年齢は変わりません。

不妊治療の費用について

自己負担が軽くなるように必要最小限の費用に設定しておりますが、
詳しいことは外来にて説明させていただきます。